Lost Mills 2016
2016年5月29日
どこから始めようか。。。
日本人が全くいない地でレースに参戦し、心強くレースに挑めるのは皆さんのお陰です。レベルも人口も急成長しているこの世界のSUP界で日本人の名前、そして印象を出来るだけ残したいという志を持ちレースに海外のレースに参戦しています。
まずはこのような活動を可能とさせてくれるスポンサーの皆さん。そしていつも応援してくれるファン、友達や家族の皆さんありがとうございます。そして日本のパドラー達やいつか世界の舞台で戦いたいという人たちのためにもこのようにレースに出場する度にしっかりとレースレポートを残すことを心がけています。
今回出場したLost MillsはSUPの初期時代から開催されているヨーロッパ最大のレース。今年はインターナショナルの選手も多く、インターナショナルカレンダーで2016トップ5レースの中に入ります。(テニスに例えればグランドスラムの1戦)
Fastest Paddler on Earth- 「世界一最速のパドラー」200m スプリントレース
金曜日にLost Millsで毎年行われている200mスプリントのFastest Paddler on Earth、世界最速のパドラーを決めるレースがありました。レース形式は特有で、予選では2人の組み合わせで200mを全力で漕ぎます。91名の選手が予選に参加し、決勝に残れるのは25名。自分は予選を12位で通過し、決勝は一人づつスタート。僕は54.98秒というタイムを叩き出し、6位同着となりました。
このようなスプリントレースは人生初めてやりましたがまだまだタイムは縮めることができると思いました。終わってから動画を見てもパドルを持ち替える時に失速、あとは200メートルの為のギア選びなどできることはまだあります。来年出る時は200メートルをしっかり練習して挑みたいと思います。
Lost Mills 18km Race
日曜日にはメインイベントとなっている18kmのレースが開催されました。200人以上のエントリーがあり、6kmのコースを3周するフラットウォーターコース。スタートから1周目で第一集団ができ、そこからは25人程の選手達が集団で漕ぐことに。一列のドラフティングレースでは無く、駆け引きがたくさんある展開でペースも速かった為、次々と集団の選手達がグループから脱落。
3周目に入る前に前の4人が仕掛け、自分たちのグループは彼らを失いました。3周目の中盤ぐらいでは自分も仕掛け、一時は7位まで上がったものの、ここで自分のエネルギーの壁に当たってしまいました。最終ブイを回ってからラスト400メートルで第2集団にいた14人の選手達がスパートをかけ、自分はもっと追い込みたいという気持ちで溢れていましたが昨日の限界を超えていた為、18位でゴール。
フラットウォーターのレースですが18kmのレースで5位と18位の差が30秒。もう少し頑張れたら。あの時こうしてたらと思うとかなり悔しいですがここで踏ん張れなかったのは今の自分実力と経験値です。今後はこのような時にもっと踏ん張れるように練習を積んでいきたいと思います。
大会を終えて
200mのレースで「スピード」は世界のどの選手とも肩を並べて戦うことができるということが確認できたので自信になりました。ただレースの戦術や踏ん張りどころでの強さがまだまだ足りません。これはこのレベルでのレースを沢山経験して身につけることしかできないと感じますが、この経験を沢山積んで活かせば必ずもっと上へ行けると感じます。まだまだ上に行くためには経験、知識そして実力を上げることが必要になります。
男子の世界のパドラーのレベルもここ1−2年でかなり上がり、多くの新しい選手達が出てきています。みんなプロとして活動し、世界の多くのレースを転戦しています。彼らにも負けないよう、帰国したら次の目標に向けて頑張りたいと思います。
余談
今回のトリップでレース以外に嬉しかったことはアウトリガー界のヒーロー、タヒチのSteeveとReteとかなり仲良くなれたことです。彼らは僕のことを3年前のOC1モロカイの時から名前も覚えてくれていて、タヒチで一緒にトレーニングしようと言ってくれたのは本当に嬉しかったです。カヌーではまだ届かない存在ですがSUPでは彼らに次こそは勝てるように頑張りたいと思います。
最後に遠征中カラダに負担がかからない食事やより普段の生活に近い環境を作ってくれたソノに大きな感謝です。
皆さん応援ありがとうございます!次に向けて頑張ります。