マイナビSUP JAPAN CUP
今の日本のSUPレース界では間違いなく最大のイベントだ。賞金は座間味と並び国内トップクラスで、参加人数も300人を超えている。海外からのトップ選手だけでなく、日本のトップ選手も集まり、アジア圏からの参加者も多い。まずは大会を振り返る前に、このような機会を与えてくれた主催者や関係者の方々に感謝の気持ちを伝えたい。ありがとうございます。

僕自身7月ー8月は比較的海外の遠征もなく、日本のレースに参戦しこのレースに向けてしっかり調整ができたと思います。今年の前半は漕ぎの調子はいいものの、海外に行ったらパフォーマンスが発揮できない。この改善点をしっかり見つめて気持ちと体を整理しこの大会に挑みました。

レースに向けた調整
このレースに向けて一番改善したのは自分のRACE WEIGHT(レース時の体重)。今までレースする時は73−74kgだったが今回のレースは69kgで挑んだ。(詳しくはこちらのブログから)この体重の変化とトレーニングに変化をつけたことで非常にいい状態でレースを迎えることができた。レース2週間前に自分が去年の11月から3月にかけて開発した2019年モデルのJP AUSTRALIAの12’6x 23 ALLWATERが届いた。この板はJPチームに加入し、2年かけて作り上げてきたボードなので過去のものより自分のパドリングスタイルや身長・体重にマッチするボードとなっている。他にも香港のレースから使っているニューパドル。これについてはまだ発表できないが、自分の体、ボード、パドルと全てが整った状態でレースに挑むことができた。

ロングディスタンスレース
初日に行われたロングディスタンスレース(18kmの予定)は自分が最も得意としているスタイルのレース。
とにかくこのレースでは半分の10km地点を必ずトップ集団の中で迎え、ここから徐々に仕掛けていくというレースプランを立てた。
練習期間中に今まで以上にスピードが出ることはわかっていたので、とりあえず最初のブイまで80%ぐらいでスタート。クリーンなスタートを切り、第1ブイの時点では3位。そこからダニエル、ジェイムズ、リンコン、ティム、と僕の5人で1周目の終わりを迎えた。この1周を終えた時に距離が凄く短く感じ、GARMINを一瞬見ると1周目を終えた時点でまだ2kmちょっとしか漕いでいなかった。おそらくみんなこの距離の短さに気づいたせいか、ペースは落ち着かず前を走るリンコンとダニエルは攻め続けた。その後ろに僕が付き、ティムが僕の後ろにいた。

2周目に入った時点でジェイムスがはぐれ、トップ集団はダニエル、リンコン、ティム。ティムはドラフティングでついてくるので精一杯という感じだったが、ダニエルとリンコンはアタックを常に仕掛けていた。僕は毎回インサイドの直線レグで前の二人から少し横にズレ、スパートをかけて自分の余裕と彼らのスピードを確認した。そして最終ラップに入る前もこのインサイドレグで仕掛けた。仕掛けてティムを振り払うことはできたがダニエルとリンコンは自分のスピードをマッチしてきた。この時点で作戦を変更し、一旦ペースを落ち着かせた。

最終ラップに入る際に仕掛ける

最後の沖に向かうレグでリンコンがターン後にスパートをかけた。僕と一緒にブイを回ったダニエルが少しターンでつまづきその瞬間リンコンとの差が開いた。ダニエルは細いフラットウォーターボードに乗っていたため、最後のアップウィンドまでに前に出ないと勝率が低いと思いここで僕もスパートをかけた。沖のブイをダニエルと同時に回り、スタートラインに向けてスパートをかけた。ダニエルとはランフィニッシュというところまでいったが及ばず、最終的にはリンコン、ダニエル、僕という順位でフィニッシュ。

リンコンはこのようなターンの多いコースレースでは恐らく今世界で一番強いため、10kmと気づいた時点で正直どのようにして仕掛けるか迷ってしまった。レースを終えた参加者の多くはレースの距離がおおよそ半分だったことを受け入れていたようだったが、実際18kmあったらこのトップ集団でどのような展開ができたかと思うと少し残念な気持ちになってしまう。僕たちプロは受け入れるしかないが、一番残念なのはこの18kmで完走を目指して日々頑張ってきた愛好家の方々がいること。世界基準の大会にするならこのようなことはあってはいけないと思うし、アジアで一番注目を浴びている大会だからこそ今後このようなことが無いよう気をつけて欲しいと思う。

レースを振り返って
ディスタンスレースを振り返り、初めて満足する走りができたと思う。今までのJAPAN CUPではスタートからトップ集団についていけず、最後追い上げるという展開が多かった。過去と同じ3位という結果だったが、内容を見ると世界ランキングトップ10のリンコンやダニエルと互角に張り合うことができたし確実に成長していることを感じた。体だけでなく、初めてレースで使ったボードもパドルも自分のパフォーマンスを確実にあげてくれた。今後に向けていいレースになりました。

2日目のサバイバーレースのレポートはまた後日。

 

ディスタンスレースのGARMIN DATAはこちらから:

PADDLE WITH ALOHA,
KENNY

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